• Home
  • Topics
  • 「居抜き活⽤による賃貸事務所⼊居・退去ガイドライン」策定 〜居抜きガイドラインお披露目会 『新たな選択肢としての居抜きオフィス活用』を開催しました~
  • 2022.02.16

「居抜き活⽤による賃貸事務所⼊居・退去ガイドライン」策定 〜居抜きガイドラインお披露目会 『新たな選択肢としての居抜きオフィス活用』を開催しました~

2020年11月12日に設立し、渋谷区と民間企業の連携による渋谷区内におけるスタートアップエコシステムの更なる発展を目指して活動を続けてきたShibuya Startup Deck(以下、「本組織」という。)は、この度、不動産領域での取組みの成果として「居抜き活⽤による賃貸事務所⼊居・退去ガイドライン」を策定しました。

 

本ガイドラインは、渋⾕区内でのスタートアップの賃貸事務所移転の流動性を高めることでスタートアップの創出を促し、さらに渋⾕区外からの流⼊も増加させて、区内の産業活動を活性化させることを⽬的に策定したガイドラインです。

従来の⺠間賃貸事務所における賃貸借取引は、複数年に渡る契約期間が求められ、⼊居時の敷⾦、内装造作⼯事や退去時の原状回復⼯事を負担するため初期費用が⾼額になりやすいです。一方で、様々なITツールやテクノロジーの発達によってスタートアップの成長サイクルが短くなったことで、短期間での企業成長が可能となり、短期間での賃貸借契約と入退去費⽤削減の需要が年々拡⼤しています。また、ビルオーナー側も新型コロナウイルス感染拡⼤の影響や経済産業省の進めるテレワークの普及促進の取組み等で、渋⾕区内でも空室率が上昇傾向、賃料単価も下落傾向の兆しも出てきており、賃貸事務所の運営⽅法に新たな打ち⼿が求められています。そのような状況の中で、前入居者の内装や什器等を次の入居者が引き継ぐ「居抜き」という新たな不動産取引手法のニーズが高まっています。

 

しかしながら、居抜きによる不動産取引は、これまでの商慣習との乖離があり、オーナー側とテナント側でのトラブルが多く発生しています。
本ガイドラインは、これまでに培ってきた従来の商慣習に基づく賃貸事務所の契約⼿続きを考慮しつつ、新たな不動産取引手法である居抜きによるトラブルを抑制するための指針・注意点等をまとめたものです。

 

本ガイドラインの活用によって、居抜きによる不動産取引が貸し⼿・借り⼿双⽅にとってよりよい施策となることの一助になるとともに、関係者の需要や課題や時代背景に応じた柔軟な不動産取引を模索の一手になれば幸いです。更に、本ガイドラインの完成に際して、本ガイドラインの制作、ディレクションを担当したgrad.のメンバー、実際に居抜きに関わるオーナー、仲介会社と共に「居抜きガイドラインお披露目会『新たな選択肢としての居抜きオフィス活用』」を以下の通り開催しました。

 

□「居抜き活⽤による賃貸事務所⼊居・退去ガイドライン」概要
Ⅰ.策定日
令和4年1月26日
Ⅱ.編集・発行
Shibuya Startup Deck不動産部会
Ⅲ.内容

  1. 居抜きとは
    1.1. 居抜きの流れについて
    1.2. 居抜き⼿続きについて
  2. 優良居抜き賃貸事務所の評価の整理
    2.1. 評価の基準とポイント
  3. 居抜き調整に関わる⼿続き及び契約書類等の整理
    3.1. 契約書類⼀覧について
    3.2. 解約通知書
    3.3. 造作譲渡契約書または覚書
    3.4. 造作物の譲渡リストまたは内装造作等状況確認書
    3.5. 解約合意書または早期合意解約の覚書
    3.6. 賃貸借契約書
  4. 居抜き活⽤のケーススタディ調査
    4.1. 成功事例①
    4.2. 成功事例②
    4.3. トラブル発⽣事例
    4.4. 借主(退去)が介在しない場合の事例
  5. 居抜きに関するQ&A
    5.1. 貸主側からの質問
    5.2. 借主(退去)側からの質問
    5.3. 借主(⼊居)側からの質問

 

Ⅳ.その他
・本ガイドラインは以下から閲覧・ダウンロード可能です。
https://drive.google.com/file/d/1VsS9bx165MBYl2xW0tvbdDV4_LFMlRhd/view?usp=sharing
・本ガイドラインは今後も必要に応じて改訂を想定しております。本ガイドラインの内容についてのご意見、ご感想は問合せ先までご連絡ください。

■本事業に関する問い合わせ先
Shibuya Startup Deck事務局
Mail to:shibuya.startup.deck.operation@gmail.com

居抜きガイドラインお披露目会『新たな選択肢としての居抜きオフィス活用』

 

2022年1月26日に「居抜き活⽤による賃貸事務所⼊居・退去ガイドライン」の発行に際して、不動産関係者を対象にしたガイドラインのお披露目会をオンラインで開催しました。イベントでは、本ガイドライン策定を主導した株式会社grad.野田様から本ガイドラインの説明後、不動産オーナーの立場を代表して渋谷ビル経営者協会 代表理事 峯岸様、東急株式会社 福島様の2名様、不動産仲介の立場を代表して株式会社IPPO 関口様・大隅様の2名様にご登壇頂き、本ガイドラインの内容や居抜きによる不動産取引の近況から将来像に関するパネルディスカッションを実施しました。イベントの最後には、grad.三浦様から、今後展開する予定の居抜きマッチングサイトの構想が発表されました。

 

□開催概要
日時:
2022年1月26日(水)
次第(以下、敬称略):
主催者挨拶(渋谷区 鈴木)
ガイドラインの説明(株式会社grad. 野田)
パネルディスカッション
登壇者:株式会社IPPO 関口・大隅、渋谷ビル経営者協会 代表理事 峯岸
東急株式会社 福島
モデレーター:株式会社grad. 山川・野田
居抜きを促進させるためのアイデアについてご紹介(株式会社grad. 三浦)
閉会挨拶(渋谷区 田坂)

Go Back